Kasadera Kannon, where Tokugawa Ieyasu (Takechiyo) was exchanged for a hostage, to the Imagawa family at only 8 years old.

竹千代人質交換の地japanese-history

This time we came to Kasadera Kannon (Tenrinzan Ryuhukuji Temple) located in Minami-ku, Nagoya City.

Located along the old Tokaido Highway, this temple has a very long history, with its origin dating back to the Nara period (710-794).

The area around the approach to the temple has a history of development as the town in front of the Kasadera Kannon gate, and still retains the atmosphere of a downtown area.

The temple is located on the Tokaido Highway between Narumi and Miya-juku, and must have been an important transportation point in the old days.

There are many beautiful buildings and Buddhist statues on the temple grounds, and sutra chanting could be heard from the main hall.

笠寺観音西門

徳川家康ゆかりの地

敷地内の一角には、今年が旬とも言える興味深い場所があります。

織田家の人質だった松平竹千代(のちの徳川家康)が、今川家の人質だった織田信広(信長の異母兄)と交換された場所です。

ときは1549年(天文18年)11月9日。

竹千代は8歳だったそうで、当時の様子をしのばせるかわいらしい石像があります。

人質交換の地

竹千代が織田家の人質となったのは6歳のときで、ここから4kmほど離れた熱田羽城・加藤図書屋敷で暮らしていたといいます。

人質交換後、竹千代は駿府に送られ、のちの桶狭間の戦いが起きる19歳のときまで駿府で暮らすことになります。

6歳で織田家の人質にされ、8歳でまた知らない土地に送られるという経験は、どれだけ不安だったことでしょう。

この地でそんな歴史的な出来事があったということに、深い感慨を覚えました。

大河ドラマの影響で、訪れる人が増えるのではないでしょうか。

長い歴史を持つ笠寺観音

玉照姫

笠寺観音の由来にも触れたいと思います。

奈良時代に建立された当時は「天林山小松寺」と呼ばれていたそうです。

その後、廃れてしまった時期があり、本堂に祀られていた観音様が風雨にさらされていたのだとか。

それを見た近隣の鳴海に住む貧しい女性が、観音様を気の毒に思い、自分の笠をかぶせて差し上げたそうです。

ちょうどその頃、鳴海には都の貴族・藤原兼平が来ており、彼女の優しさに心を打たれて妻に迎えました。

のちに夫妻は、廃れていた小松寺を修復し、笠覆寺と名を改めました。

観音様に笠をかぶせたことにちなんでの名称でしょうか。

彼女は玉照姫と呼ばれ、本堂の横に夫妻を祀る祠もあります。

小さいながらも立派なお堂でした。

見どころがたくさん

境内にはたくさんの仏様が祀られています。

特に目を引かれるのは、西門から入ってすぐの場所にある、一風変わった六角柱の六地蔵。

「一石六地蔵」と呼ばれる珍しい形だそうで、六角柱のそれぞれの面に1体ずつお地蔵様が彫られています。

また、本堂の隣には「おもかる地蔵」と呼ばれる、抱き上げることができる珍しいお地蔵様も祀られています。

足の上に落とさないように気を付けましょう。

他にも、この地は松尾芭蕉や宮本武蔵のゆかりの地でもあるらしく、石碑が建てられていました。

境内には西門から入ったので、あとから気が付きましたが、山門は仁王像が安置され大変歴史を感じさせます。

笠寺観音山門

山門の裏側には、こんなかわいらしいお猿さんが。

山門裏

山門のすぐ目の前を通っている東海道は、西門の前で西側に曲がり、熱田神宮前の「宮宿」へ向かうというルート。

昔の人がここに立ち寄る様子が思い浮かびます。

ちなみに、笠寺観音は「鳴海宿」から約2.8km、「宮宿」まで約5kmの距離にあります。

さらに、参道の近くでこんな蛙たちを発見しました。

戸部の蛙

この地域では、江戸時代後期から粘土で作られた「戸部の蛙」という郷土玩具が有名だそうです。

かつては東海道を行き来する旅人たちが土産として買い求めていたのだとか。

帰り道にほっこりさせてもらいました。

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