Slip back in time to the Meiji era! Retro Historic Site Remains at the Beginning of Shonai Irrigation in Nagoya

庄内用水元杁樋門Nagoya

Have you ever heard of Shonai Irrigation Canal, the largest irrigation canal in Nagoya City?

We visited a valuable historical site where you can feel the thoughts of people in the past about such Shonai Irrigation Canal.

In this article, we will tell you about the historical sites near the beginning of the Shonai Irrigation Canal in an easy-to-understand way for those who are new to the area, so please be sure to read to the end.

庄内用水の歴史

まずは簡単に庄内用水の歴史を解説します。

庄内用水の歴史は戦国時代にまでさかのぼり、1570~92年あたりに初めて造られたと言われています。

現在のルートになったのは明治10年で、庄内川の水が庄内用水・黒川・御用水の3つの水路に分かれるようになりました。

現在は御用水は埋め立てられ、庄内用水と堀川に分岐しています。

農業用水として始まり、運河としても名古屋市の発展に貢献してきた庄内用水は、全長28km。

守山区瀬古元圦から始まり、途中で二股に分かれて、最終的には中川区と港区に繋がっています。

始点付近に残る史跡には、まるでその場所だけタイムスリップしたかのような、レトロな雰囲気が感じられます。

庄内用水元杁樋門

元杁樋門

庄内用水元杁樋門(しょうないようすい・もといりひもん)と読みます。

ここは堀川の始点でもあり、取水口となっています。

この元杁樋門は明治43年に建設され、大きさは、長さ30m、幅2m、高さ3m。

名古屋市内では、人造石を使用した樋門で現存しているのはここだけです。

庄内川の水分橋(みずわけばし)の東側にある「庄内用水頭首工」で川の一部をせき止め、元圦樋門へと誘導しています。

水分橋の上から「庄内用水頭首工」を撮影してみました。

庄内用水頭首工

「庄内用水頭首工」から堀川に入ると、住宅地の中をゆったりした流れで矢田川方面に向かいます。

ちなみに、ほぼ同じ地点の地下を名鉄小牧線が並行して通っています。

矢田川の近くまで来ると、守西ポンプ所があります。

堀川は、この写真の左手に見える守西ポンプ所を通過して、「伏せ越し」という工法で矢田川の下を通過して庄内用水の始点に向かいます。

矢田川伏せ越し

こちらが元圦樋門の位置です。

黒川樋門(天然プール)

黒川樋門

黒川樋門は、庄内用水や堀川へ流れる水量を調整するために建設された樋門。

明治のままの姿をとどめる貴重な史跡です。

なんと、樋門の上の橋が木造!(復元らしいですが)しかも渡ることができます。

黒川樋門

壊れないか心配しながら渡ってみました。

そのあと、地元の方が自転車で普通に通って行きました…。

樋門の反対側からも撮影してみました。

黒川樋門

この黒川樋門を通過した場所は、かつて大きな貯水池になっており、庄内用水・黒川・御用水・志賀用水・上飯田用水に分かれていました。

当時は、こちらの石碑に描かれているように大きな貯水池があって、「天然プール」の愛称で呼ばれ、水遊び場としてたくさんの子どもたちに愛用されていたそうです。

天然プールの碑

周囲の様子を見ると、ここにプールがあったなんて今では考えられないことで、その場に立っていても光景が想像できませんでしたが、それほど水がきれいだったのでしょうね。

貯水池は昭和53年に「三階橋ポンプ所」が建設されたことにより埋め立てられました。

庄内用水始点

庄内用水始点

黒川樋門から分流して、ここから庄内用水がスタートしています。

御用水跡街園

御用水跡

御用水は別称を「辻村用水」といい、名古屋城の堀へ水を送るために造られた用水路でしたが、現在は埋め立てられて街園になっています。

黒川がすぐ隣を流れており、桜の名所としても有名です。

御用水跡と黒川

まとめ

庄内用水の始点付近には、たくさんの貴重な史跡が残されており、当時の人々の水に対する思いが伝わってきました。

今回は始点付近のみのご紹介でしたが、庄内用水と堀川についてはいずれまた詳細を、実際に現地を歩いて探索してみたいと思いますので、お楽しみに!

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